「少年が愛した鉄道」を読んで
鉄道ジャーナルという雑誌を毎号買っているのですが、今月はこれぞ!と思えるような記事が見つからなかった中、鍋倉紀子さんが書かれている文章がありました。それが表題の「少年が愛した鉄道」です。
これはかなり興味深く読ませてくれました。鉄(一般には「鉄ちゃん」)と呼ばれる鉄道ファンのことを考察した文章なのですが、結構言い切っちゃっているのが読んでいて楽しいです。
この雑誌は15年ほど読ませてもらっていますが、こういう切り口と文体がで書かれた文章っていままで鉄道ジャーナルにあったかなと思えるものでした。
自分が主題になっていると感じたのは
どうして,女性は鉄道趣味を持たないのか.鉄道を「愛する」ことができないのか.(*)
という部分です。
これに対する答えになると思われるのが、
「電車に乗るのがキライだから」である.そして,誤解を恐れず,もっと端的に言うならば,「本当は旅行があまり好きではないから」ということである.(*)
旅行がウンヌンという部分は「えぇ!どうして?」と最初は思ったのですが、読んでみると「うんうん」と思える文書なんです。この後鉄道と比較して将棋の世界が取り上げられるのですが、いい仕事してますね!と言いたくなるモノの言いようです。
男性が書くならフツウに思える文章なんですけど、女性に怪訝されそうなことを当の女性が書かれたということだけでも、かなり好感が持てます。
同じ文章中に「旅行とはなんぞや」についても書かれていますが、これもまた「うんうん」でした。書かれていることに対して「好き好き」と切られちゃうと、身もフタも無くなっちゃう話しかもしれないんですけど、ぼくは鍋倉さんに同意でした。
ホントに買って読んでいただきたいくらいです。6ページ(実質4ページ)ほどなんで、気軽に読める文量です。
自分に読書感想文が書けないのが悔しいくらいに、マジでいい文章です。
(*):引用部分については雑誌の句読点の打ち方に従っているので、普段のぼくのスタイルとは異なったものとなっております。
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