あの日の翌日の委員会質問
さる4月8日に成満寺へ行った記事を書いたのですが、1986年4月9日の衆議院文教委員会では江田五月(当時社民連)と海部俊樹文部大臣の間で、このようなやりとりがあったとのことです。
一部分ですが、備忘録として残しておこうと思います。
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江田五月文教委員(以下「江田」):…けさ学校の子供たちが一番話題にしたこと、これは何だというふうに文部大臣はお考えでしょうか。
海部俊樹文部大臣(以下「海部」):…日本一のアイドル歌手が飛びおり自殺をしたという大きな新聞記事がすべて載っておりましたので、あるいはそういうことに興味のある子供はそのことを話題にしたと、これは推測でございます。
江田:…岡田有希子というアイドル歌手が自殺をした…そのすぐ前には、今度はもう一人…十七歳の女の子が自殺をしているのですが、そういう状況について、大臣、どういう感想をお持ちですか。
海部:一般論として…まず率直に何ともったいないことかという気持ちがいたしますし…特にアイドル歌手だとかいろいろな立場の人たちは…多くの青少年の心の中に何物かを絶えず与えておるわけですから、強くたくましく生きてほしいなと願わずにはおれません。それが私の率直な今の感想でございます。
江田:…プロダクションの側に私は一度やっぱりメスを入れなければいけない現状があるんじゃないかという気がしておるのです…小学校、中学あるいは高校生の子供たちが芸能プロダクションに雇われて…その子供たちが一体どういう毎日を送っておるのか、親元を離れてどういう保護のもとにあるのかといった実態というのは…文部省としてお調べになった方がいいんじゃないかと思いますが、いかがですか。
海部:…多くの青少年に与える影響は非常に大きいわけですから、先生の今の御質問をいただいて少し勉強させていただきます。
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このあと、触発されたのような自殺者が続出したんですよね。
冒頭にリンクを張った8日の記事でも書いたのですが、ぼくは彼女の死後に存在を意識するようになったので、そのタイミングのリアルな状況はわかりませんが、その後のニュースで「また」みたいなのが続いたのは記憶にあります。
数年前のハロプロは、一ファンの立場でも仕事詰め込みすぎがよくわかったもので、そのころにこの話しを聞いていたら「ハロプロにもメス入れてやってくれ!」と思っただろうなと、懐かしさを感じるものが多い質問でした。
いまのハロプロはコキ使えるほどの仕事があるのか心配な部分も若干あったりしますけど、あんまし状況は変わらないのかなと思ってもみたり。
強くたくましく生きてほしいというのは一般論としてはある話しなんでしょうが、自分なんか強くはとても生きられないなと思います。そう思うことが、それこそ心の重みになるし。
だから自分は、いまできる範囲のことを、少しずつこなせるくらいのペースで過ごしていこうと思います。それしかできそうにないもん。
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