台湾高速鉄道の開業再延期問題
2006年10月末の開業があやしいなと思っていた台湾高速鉄道ですが、試運転回数の不足やそれに伴うと思われる運転士養成の遅れから、中華民国交通部は開業を再延期することにしたと読める情報を発信しております。
台湾週報ウェブサイト「台湾高速鉄道の開通時期は安全第一に判断」
(http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/06/061023a.htm)
ぼくが読んでいる鉄道ジャーナルの連載「高速鉄路建設のあゆみ」でもここ2か月は、交通部長の“なんとか10月末には開通させたい、でなければ職を辞す”との涙の弁を紹介していたり(2006年10月号)、“日本人運転士は一部を残し、契約完了とともにいっせいに帰国した”(2006年11月号)とあって気になっていましたが、結局は「安全第一」ということになったようです。
日本と欧米の方式を結果的にですが「ちゃんぽん」にしてしまっているので、さまざまな面で意思疎通がうまくいかないみたいですね。いまはフランスの運転士が主に試運転をしているようですが、うまく引き継いで無事に開業を迎えてほしいです。また交通部長さんには辞めずに踏ん張ってもらいたいです。ここまでこじらせてしまっているので、これ以上の遅延の原因を自ら作ってしまうのはよくないと思います。
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コメント
以前にテレビ東京で放送していた特集番組を見ました。
日本が大きく関係しているだけに、ネガティブなニュースが飛び込んでくるのは残念なことです。
関係者であれば、日本の協力なしには、ここまですらたどり着けなかったであろうことは明白なのに、利用者である台湾の人々はどう感じるでしょう。
投稿: tucker | 2006年10月24日 (火) 01時13分
<tuckerさん>
自分は建設中ということは以前から知っていましたが、動向に興味を持つようになったのは、実際に台湾に行ってからのことです。同じ状況が台湾以外で発生していたら、事実と異なるこじつけみたいな部分で叩かれていたかもしれないなと思いました。
交通事情はよくわからないのですが、バスや飛行機が頻発しているので「ないと困る」ということはないんだと思います。あれば便利だし環境保護にも大いに貢献しますけどね(^^)。
投稿: ちゃいにーず | 2006年10月24日 (火) 02時05分