鉄道ジャーナルの古本
先週のことになりますが、古本屋で鉄道ジャーナルの1984年4月号を立読みする機会がありました。
鉄道ジャーナル誌には「タブレット」という読者投稿欄がある(*)のですが、この号では「成田新幹線の完成見込み」や「桜井線電化の費用対効果」など、7本の投稿掲載に対して国鉄本社旅客局から6本の回答(反対派住民による妨害[成田]・車両の効率運用を実現[桜井])が掲載されています。読者(=一乗客)の意見に耳を全部傾けていてはキリがないように感じるのですけど、当時は国鉄批判続出だっただけに「回答をする誠実さは示さないといけない」という考えだったのかな(「もちろん回答がもらえる方が自分もいいのだが、それが当たり前(=乗客側の既得権)になってはおかしい」という意味です)。
気になった投稿は・・・
「東海地区117系と関西地区117系を直通させては」
「中央線特別快速のスピードアップ困難の国鉄回答は残念」
というものでした。
117系のことに関しては「名古屋・大阪の需要で手一杯の配車状況であり、予算事情から増車できないため困難である。東海道新幹線の利用促進を図りたい」というものであり、中央線のことについてはこの号で唯一国鉄回答がなかったものですが、後に国分寺に退避設備が完成したので投稿者の思いも幾分かは遂げられたのかなと思ったり・・・。
ともかく、鉄道事業者側のナーバスさを感じる、なつかしい立読みでありました。須田さんが名古屋鉄道管理局にいたころだったら、117系の増車をさらに実現できていたのかなと妄想。回答実績も多いみたいだし(^^)。
(*):この読者投稿欄があることは、鉄道雑誌の中で鉄ジャを1991年12月号以降、毎月購入する動機となりました。いまでこそ意見を言える場がいくらでもあるけど、目に見える形で利用者がものを言える場は、当時あまりなかった気がします。
(2014.03.10追記)
特急あらかわさんのブログに、トラックバックを打たせていただきました。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「大山康晴の晩節」を読んで(2015.11.28)
- プラン80を待っていました(2015.09.09)
- 将棋世界の公式棋戦情報と叡王戦(2015.08.06)
- 戸島花が碁ワールド誌に登場(2015.07.25)
- 週刊新潮に谷川会長登場(2015.07.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント