JR東海と日車の企業提携
JR東海のホームページを見ていたら、このような記事がありました。
日本車輌製造株式会社(以下「対象者」)と資本業務提携契約を締結し、対象者の普通株式を公開買付けにより取得することを決議いたしました
JR東海と日本車輌(以下「日車」)の間で資本業務提携契約が成立し、JR東海は日車の株式について公開買付けを行い、日車はそれに対して賛同し応募を勧めることとなったとのことです(JR東海・日車<ともにPDFファイルです>)。
PDFファイルによれば、いまでも人的つながりを持っているようですが、鉄道業界における日車はかなりの規模と影響力を持つ企業だと思っていたので、その日車がJR東海の傘下に入るような形で提携するようになるとは、いままで考えたことがありませんでした。
背景および理由として「今後は超電導リニア車両の開発を本格的に推進していく必要がある」ということが書かれています。この業務提携と資本提携によって、どのような目に見える効用が現れてくるのかが、まだはっきしと自分には見えてきません。でも、リニアによる新幹線を実現できることが、会社を将来も発展させていくために必要なのだという意気込みのようなものを、少し感じることはできました。技術的には「どうあるべきかが、徐々にではあるが見えてきた」という印象を受けます。
東京~名古屋間でのリニア新幹線を自己負担で建設したい旨を、JR東海は先に表明しています。誰が負担するかは別にしても、費用対効果を最大限にもたらそうとするならば、ぜひ大阪まで一気に完成させてほしいと感じます。名古屋までの開業では、東海道新幹線にかかる負荷の減りかたが不十分な気がします。東海道新幹線のダイヤに余力が出ることによって「北陸新幹線への直通」や、静岡県知事の発言で揉めたらしい「静岡における優等列車の停車本数増」(#のぞみである必要はない)もできます。リニアによって乗客が大幅に減っても、東海道新幹線にはまだ活用法があります。
国による「リニア実現への力添えのひとこと」が、ぜひほしいところです。
(参考記事)
2008.04.27 「滋賀県新駅と北陸新幹線」
「静岡県と『のぞみ』」(ウィキペディアにおける「のぞみ」より)
(2008.08.17追記)
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コメント
こんばんは。
* 東京~名古屋間でのリニア新幹線を自己負担で建設したい旨を、
何度も言いますが、せっかく高い金を出してリニアをつくるなら、大阪までつくらないといけないですね。
名古屋までなら、大阪まで直通する人は、新幹線か飛行機を選び続けるでしょう。わざわざ名古屋駅で乗り換えするような手間のかかるようなことはしません。リニアの名古屋駅は地中奥深くにできるでしょうから。
投稿: たべちゃん | 2008年8月17日 (日) 19時45分
<たべちゃんさん>
>リニアの名古屋駅は地中奥深くにできるでしょうから。
どこまで法的な措置ができるのかがわかりませんが、現実的には笹島の地下って感じでしょうからね。
ここまで自腹でと言っているのだから、もともと国策なんだし、優先順位というものもあるだろうと思うのですが、国民的には「どうでもいい」ってもんなのかなぁ。
投稿: ちゃいにーず | 2008年8月19日 (火) 22時01分