BUBKAについて最高裁判断が出ました
Yahoo!ニュースを見ていたら、このような記事がありました。
出版元のコアマガジンなどに賠償を求めた訴訟で、・・・(途中略)・・・計848万円の支払いを命じた東京高裁判決(06年4月)が確定した。
BUBKA本誌ではなく、別冊の方における掲載内容を巡る裁判です。
人にとってのパブリシティ権という、新しい権利が争点となっており裁判例の蓄積が少ないようなので、今後も名前の残る事件になるかもしれません。
芸能人側の言い分も分からないでもないのですが、こういう裁判が起こされるとBUBKAだけに限らず、雑誌側は何かの記事を書くことに対する威圧感を受けるのではないかと心配になります。
自分の考えをきっちしまとめて書けないのは悔しくあるのですが、そこら辺を歩いている「一般人」と顔や名前を売る「芸能人」とでは、どのよう場合に報道される(=書かれる)立場になるかという基準が全く違うものだと思ってます。芸能人という立場にある状態を保ったままで、書かれたことに裁判という手段で対抗するってのは、漠然とした違和感がどうにもぬぐえません。
裁判する権利を否定はしませんが、雑誌側に対して「自分が気に入らないことは書くな」と圧力を掛けつづけている感じがして、自分はこういうニュースを見ると、芸能人側に対していい印象を持ちません。今回のニュースでは、元モーニング娘。メンバーの名前が書かれていませんが、地裁段階での原告として、中澤裕子・安倍なつみ・飯田圭織・保田圭・矢口真里・市井紗耶香・後藤真希が、名前を連ねていたと記憶しています。モーニング娘。の1期から3期までになります。
パソコン通信を始めたころ書込みをすることがこわくてなかなかできず、意を決してした最初の書込みが娘。のことで、質問したらコメントがついてめっちゃんこうれしかったこと。娘。の存在や話題があったことで、それ以降、全国に知合いをつくるきっかけづくりになったこと。アイドルで遠征することの楽しみを教えてくれたこと。最近10年間における自分の生活に積極的な影響を与えた、そのメンバーがこういう事案の原告となっていることは、ファンとしてとても残念です。
ところで、BUBKAは本誌だけしか購入していないのですが、あんましこうしたトラブルがある印象を受けません。ニュースになるのは傍系誌ばかりで、より過激な掲載がされているのかは気になります。
また、BUBKA本誌を見ている範囲では、購読し始めたころの自宅訪問みたいな突撃記事が減り、書かれている内容がかなりソフトになっている印象を受けます。訴訟対策ってやつなのかな。今回のことでメゲてしまうことなく、東洋一のスクープ誌の自称に恥じない雑誌づくりを、BUBKAにはこれからも期待しています。
(参考記事)
2005.08.31 安倍麻美関連で賠償命令
(判決後数日で和解が成立し、賠償金はコアマガジンに返されているようです)
2007.07.31 200号達成のBUBKA!
(応援していることを書きました)
<写真無断掲載>元モー娘。ら勝訴確定 パブリシティー権侵害
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000041-maiall-ent
(2008.10.31追記)
きょう発売の2008年12月号は、つくりが何か変です。こうして編集が萎縮していくのかしら・・・。
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