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2009年5月20日 (水)

言葉は難しいんですね

少し古い話題ですが、もう少し書きたい気分なので。
財団法人交流協会の齋藤代表による「台湾の主権所属は未確定」という旨の発言に対して、いくばくかの反発があったようです。

日本で見る立場からすると、ありえる発言だと思うのですが、問題にしないといけないのでしょうか。

中華民国との国交を結んだ際(いわゆる「日華平和条約」(1952年))は、その第2条において、

日本国は、1951年9月8日にアメリカ合衆国のサン・フランシスコ市で署名された日本国との平和条約(以下「サン・フランシスコ条約」という。)第2条に基き、台湾及び澎湖諸島並びに新南群島及び西沙群島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄したことが承認される。

とされたし、
中華人民共和国との国交を結んだ際(いわゆる「日中共同声明」(1972年))においても、

日本国政府は、中華人民共和国政府が中国の唯一の合法政府であることを承認する。

とか、

中華人民共和国政府は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本国政府は、この中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重し、ポツダム宣言第8項に基づく立場を堅持する。

とされており、
2005年5月13日の外務委員会でも、民主党増子輝彦議員の再三に渡る「台湾は中国の一部なのか」という質問に対して、町村信孝外務大臣は、

日本はサンフランシスコ平和条約によって台湾を放棄いたしました。・・・台湾がどこに帰属するかについて・・・日本は発言する立場にない、これが日本側の一貫した法的な立場であります。

とか、

・・・今まで何度も何度も国会の中でも議論をされ、今私が申し上げました国会答弁以上のものは従来からも言っておりませんし、またこれからも言い得る性格のものではない、私はそう考えております。

と答弁しており、現時点で日本が言えることは尽きている気がします。
台湾が何という国なのかについて、個人的に言うことはあっても日本政府が口出しする話しではないのであり、齋藤代表の発言は不穏当かもしれないけど、少なくとも間違ってはないと思うんですよ。

こういう問題が起こるのは、形式的に「台湾は中華民国である」と主張せざるをえない環境が、現に存在しているからなんでしょうね。台湾政府が「自分たちは、いかなる名目の中国でもない」と言ってくれれば、その立場を応援する存在はあるような気がするんだけど・・・。
やっぱし、大陸を出自とする政党が牛耳ると、あういう風になるんでしょうかね。

同じ価値観を共有できる国どうしだから、できるだけ仲良くしたいと思うのです。


#記事中の条約に関する部分において、条項・日付に関しては、算用数字に変えて表記してます。


(参考記事)
2007.11.03 こわかったころの台湾
2009.03.15 「中国」から「台湾」に変えれるのか
2009.04.29 中華民国の立場
第162回国会 外務委員会議事録
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000516220050513007.htm

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