名松線のゆくえ
Yahoo!ニュースを見ていたら、このような記事がありました。
不通区間(家城(いえき)-伊勢奥津駅、17.7キロ)を廃止し、バス輸送への切り替えを決定
台風の影響で、三重県内の同区間はバス代行が続いているのですが、復旧とその後にもずっと圧掛かる費用負担を勘案したのでしょう。輸送は三重交通に任せることを前提にして、廃止の意向を固めたように書かれています。
JR東海は堅実経営なのであって、結果としてローカル輸送が守られてきました(*)。悪く言う人はいますが、それは利用者かもしれない人の偏面な意見であって、全部を聞き入れていたら、会社の経営も従業員の生活も悪化しかねません。こういうときこそ、地元の「費用負担するから、弱者の移動手段を守ってくれ」という声がほしいのですが、マイカー利用者を大事にしたい時勢では難しいのでしょう。
JR東海がホントに廃止すると言うのなら、鉄道では成立たないということを説明してから撤退してほしいと思っていたので、(このタイミングで発表するのが適切かは別として)被災状況を説明しつつ弁明する今回の態度は、黙って水泥棒をしていた会社よしかはずっとマシかなと思いました。
JR東海の路線で「あえて廃止するところを挙げよ」と言われれば、常に候補に挙がりうる路線だと思っていました。いままで名松線が成立っていたことは、めっちゃんこありがたいことです。名松線に限らず、屋台骨である新幹線利用者のおかげで、東海地方の在来線は成立っているのです。
(関連記事)
Yahoo!ニュース
<JR東海>名松線・家城-伊勢奥津間を廃止へ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091029-00000058-mai-soci
JR東海ホームページ
名松線の今後の輸送計画について
http://jr-central.co.jp/news/release/nws000410.html
2009.08.27 JR東日本の水泥棒問題(その3)
2009.11.01追記
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