リニア新幹線の必要性と価値観の違い
1月13日付けの朝日新聞投書欄を見ていたら、このような投書がありました。
リニアを造るだけの財政的な余裕があるのならば新幹線の料金を下げるべきである
投書氏の投書の前半は「羽田~成田にこそリニアを」というもので、それはそれで置いておくとして(^^;)。
問題なのは東名阪のリニア新幹線に関する後半部分です。先に引用をした「新幹線の料金を下げろ」なんて、JR東海の体力を落とすための嫌がらせ発言に感じました。経済活性化のために、JR東海は犠牲にならないといけないのかなぁ。とても残念です。
新幹線とリニアが並行することで供給過剰になることも、投書氏は心配しています。
発想が全く違うので相容れないのかもしれませんが、リニア新幹線ができるからこそ「東海道新幹線を利用した、きめ細やかな高速移動」が実現するので、(いまほどは維持できないにしろ)需要が落ち過ぎることはないでしょう。
東海道新幹線にこれ以上の負荷を掛け過ぎないようにすることが、むしろ日本全体に求められるはずだとも思っています。東名阪の直通移動者を分散させつつ、それによって空いたダイヤを「米原結節の北陸新幹線」に開放することで、新幹線の建設費用をより少なくできます。投書氏は、必要と言えない多額の出資は抑制しろと言うのですが、東名阪のリニア新幹線はその必要な出資だと思います。
(参考記事)
2010年01月13日付け朝日新聞朝刊投書欄「声」より(名古屋版14ページ)
「羽田-成田リニアで結んでは」
2008.04.27 滋賀県新駅と北陸新幹線
2008.12.27 リニアの需要予想は甘いのか
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