復刻版「ヨンサントオ」貨物時刻表(その2)
復刻版貨物時刻表に関する記事の続きです。
2:稲沢を通る貨物列車
昭和40年代ですから、いまよしか貨物列車の本数が多いことは容易に想像できるのですが、稲沢を通る列車が実際に何本設定されているのかを確認してみました。
東海道線(下り)
特急貨物列車 着03本 発04本
急行貨物列車 着16本 発18本
地域間急行貨物列車 着24本 発26本
その他 着46本 発41本
東海道線(上り)
特急貨物列車 着04本 発03本
急行貨物列車 着16本 発24本
地域間急行貨物列車 着18本 発19本
その他 着46本 発46本
稲沢線[東海道貨物線](笹島発稲沢着のみ)
06本
稲沢線[東海道貨物線](稲沢発笹島着のみ)
09本
稲沢線[東臨港線](稲沢発名古屋港着)
05本
稲沢線[東臨港線](名古屋港発稲沢着)
05本
稲沢線[白鳥線](稲沢発白鳥[名古屋市場]着)
06本
稲沢線[白鳥線](白鳥[名古屋市場]発稲沢着)
03本
中央線[中央西線](下り)
地域間急行貨物列車 発01本
その他 発16本
中央線[中央西線](上り)
地域間急行貨物列車 着03本
その他 着15本
関西線(下り)
その他 発19本
関西線(上り)
急行貨物列車 着01本
地域間貨物列車 着03本
その他 着15本
稲沢で折返し運転する列車もあるでしょうから、重複して勘定しているものもあるかもしれません。曜日運転・曜日運休の列車もあるので、これだけが毎日運転されていたわけではないですが、少なくともダイヤ設定はされていたわけです。
貨物列車だけでこれだけの本数があるのに、笹島~稲沢以外では貨客分離ができていないのですから、旅客列車は東海道線でも「1時間に快速1本・普通1本」程度しか乗車機会がなかったのもわかります。
組成車種が「自動車」と指定されている列車も数本あります。南方貨物線・岡多線・(国鉄)瀬戸線といった、壮大な構想(貨物列車別線化と自動車の貨物輸送)が出てきた事情も推測できます。
3:中央線の短距離列車
中央線で「千種~新守山」・「千種~春日井」なんて短区間列車があるのも、貨物輸送がトラックへ移行する前の時代だったことを感じさせます。このときって、まだ千種駅が移転する前だったっけか・・・。千種はサッポロビール・新守はアサヒビールやコンテナ集積地・春日井は王子製紙のイメージですが、区間列車を運転するほどの需要があったのでしょうか。
まだ宅急便の始まる前ですから、小口需要用だったのかなぁ・・・。継走にしては短距離過ぎて気になる存在でした。
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