筑肥線廃線跡を見てきました(4-1西新篇)
九州にあるJR筑肥線は、国鉄時代の1983年に福岡県内と佐賀県内で、それぞれ部分廃止がされています。先週末に福岡遠征をしたのですが、この機会を利用して2014年4月19日に福岡での廃線跡を見てきました。
その旅行記を、4回に分けてアップしてみます。
4-1西新篇(この記事)
4-2鳥飼・小笹篇
4-3高宮・簑島篇
4-4番外(梅光園にて)篇
となる予定です。
ところで、福岡での廃線区間はこのような感じ(*)。
筑肥線の博多~姪浜間は、地下鉄(現在の空港線)の開業および地下鉄と国鉄の直通運転開始にあわせて、廃止されています。
福岡での廃止区間は、並行して西鉄のバス路線が設定されていますが、せっかくの旅の機会ですから、できるだけ多くの部分を歩いてみようと思います。
福岡空港を降りたってから、ぐりーんパスを購入。休日用一日乗車券より200円高いのですが、福岡空港で乗降可能というだけで使い勝手がかなり上がります。そういうわけで、ぐりーんに乗ったことは一度もないですが、ぐりーんパスには結構お世話になってます。
遅めの朝食のため、博多駅で下車。3番特快で西新へ、続いて1番で室見へ向かいました。博多駅からの特快バスは途中まで順調に進むも、地行交差点からずっと渋滞。西新で乗り換えてからも、遅々として進みません。藤崎を超えた辺りで2車線ふさぐ道路工事をしていた影響みたいでした。
室見駅でバスを下車して、ここから徒歩。室見四丁目(画像1-1)を経由して南庄二丁目西交差点(画像1-2)へ出ます。
今回の廃線跡の旅は、ここからのスタートにします。ホントは姪浜から歩きたいけど、どのくらい時間がかかるか予想できなかったので、最初の部分を少しカットしました。
金屑川に架かる西ノ庄橋です。
川に架かる橋(画像1-3)のすぐ際にもうひとつ小さい橋(画像1-4)が架かっています。これと同じようなところが、この日歩いているなかで何か所か見れました。この道路は線路の廃止跡にできたものだから、もともとは向こう側の橋しか通れなかったということでしょうか。
この辺りの筑肥線廃止跡は、福岡市早良区によってグリーンレールロードと名づけられて、ウォーキングマップ(PDFです)にも掲載されています。
弥生橋(画像1-6)を渡って。
負担になる程ではないけれど、そこそこに高低差があります。新開橋で交差する原通りはかなりの交通量。ここで反対側に渡ろうとしたら、向こう側に横断歩道がなくて、もう少しこちら側の歩行で歩きます。もともと「道路して整備した」のでないからなのでしょうが、歩道がめっちゃんこせまい(=車道を確保した余りだけが歩道にされとる)ところもあって、そのせいか歩行者・自転車とも頻繁に車道を並走・横断していて、よそ者ながら事故の心配をしました。
荒江三丁目交差点(画像1-7)まで歩いてきました。
目の前ちょっと先に見えている団地にある辺りが、国鉄西新駅のあったところだという印象を持ってます。
国鉄西新駅の跡地は、ここなんだろう(画像1-8・1-9)という印象。
正直、たどった旅行でイチバンの心配はここであって、宿泊したつぎの日に「もういちど調べなおすか」とも思ったんですが、ここは一髪いいんじゃないのと押し通してみました。
福岡は縁があるから、間違えだと指摘されれば、まだ直しが効くもんね。
かつての西新って、めっちゃんこ範囲が広かったんですね。よそもんからすると、かつてはここも西新と呼ばれていたとは、印象しづらかったです。
旧西新駅まで歩いてきた行程は、こんな感じでした。
(4-2に続きます)
(*):福岡という人口集中地なのに「どうして需要開拓という積極策を取らずに廃止したのか」と考えもします。鉄道好きとしてはもったいなと思うのですが、さすると「名古屋で完成間近だった南方貨物線を、どうして開業させなかったのか」ってのとシンクロしてきて。結局は名古屋・福岡のどっちも、累積赤字がどんどん積んでいた当時の国鉄財政的には似たようなもんだった(=地方に積極策を打つというか、投資するという選択肢がなかった)んだろうと感じるしだいです。となると、本社が東京じゃなくなっただけでも、よかったのか・・・な。
#南方貨物線の場合、敷設ルートが新幹線訴訟地区とまる被りだから、なおさら意欲が失せてまったんでしょうな。
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