「大山康晴の晩節」を読んで
注:感想文じゃありません。
いままで、読みたい読みたいと思っていたのですが、ある程度は将棋の基本がわからないと「書いたることが理解できん!」となって途中放棄になりかねないので、1年くらいガマンして・・・。先週の東北旅行のおともにすることにしました。
ことし1月に亡くなった、河口俊彦の著による「大山康晴の晩節」(ちくま文庫)。この本は、2003年に飛鳥新社から単行本が出たあと、新潮文庫になり、現在はちくま文庫として発行されています。
本文もよかったのですが、ぼくが買ってよかったと思ったのが、新潮文庫版のあとがき。大山と羽生の対局について書かれている部分でした。
羽生が五段になった昭和六十三年に大山と羽生が初めて対戦した。王将戦の予選だったが、ここで異常なことが起った。
対局は将棋会館で行われたが、そこで午前中まで指し、午後から青森へ移動し、公開対局で指し継いだ。こんなことは前代未聞である。
羽生が大山に青森まで連れていかれたのが初対局(大山の勝ち)で、2度めの対局が昭和63年のNHK杯。これは羽生(当時は五段)の勝ちで、当時大きく話題になったそうです。
そのNHK杯の動画(8分43秒ころから)に「大山と羽生の初公式戦は、青森での王将戦2次予選」という話題があるのですが、どうして予選を青森でやったのかという理由が、動画を見ただけではわからず、ぼんやりとですがモヤモヤしていたんです。
それをこの本が解決してくれたというか。
なぜかという結論はシンプルそのもの過ぎるのですが、そういう時代だったんだろうなぁ。
知らなかったことを知る、読書の楽しみ。
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