渡辺よ、そんな弱気なことを言わないでくれ
渡辺明棋王は8期連続でA級棋士だったのですが、第76期順位戦の結果、B級1組に降級することになりました。
2017年度においては勝率が5割を切るという、近年まれに見る調子の悪さを見せていますが、棋王五番勝負は3勝2敗で防衛しています。
ぼくは、週刊新潮を10年ほど購読していますが、渡辺は連載(2018年4月19日号66ページ)の中でこんなことを書いています。
一度も名人戦に出られず・・・成績が悪すぎたので仕方ない。・・・ピークが過ぎていればどんどん下がっていくのだろう・・・現状ではなかなか結果につながってこない。
また、「将棋世界」誌(2018年5月号37ページ)の、大川慎太郎による記事の中では・・・
客観的に見て、もう自分が名人戦に出るとは思えません
将棋世界では、相性の良さを比べて、竜王戦は・・・みたいな言いかたもしてはいますが、正直すぎる渡辺らしさが出てしまっているという印象です。
もっとも、週刊新潮今週号の連載(2018年4月26日号66ページ)では、「タイトル保持者にふさわしい成績を」と言っているので、ある種のリップサービスと思いたいんですけどね。
ぼく自身は豊島将之ファンではありますが、渡辺の物言いは痛快であって正直なところが好きです。しかし、その正直すぎるところは反発を招くこともあって、それが一昨年からのゴタゴタにもつながったのかなと思っています。
かの事件は「クロとは言えない」(=クロともシロとも言えない)という穏当な判断がされました。渡辺には心苦しいかもしれないけど、どうにか乗り越えてもらいたいものです。
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