渡部愛が女流王位戦挑戦者に
渡部愛(わたなべまな)が第29期女流王位戦の挑戦者になったこと、それ自体は少し前のことになります。
女流王位戦五番勝負は来る9日から、札幌を皮切りに各地を転戦して行われますが、今月号の「将棋世界」誌では渡部愛女流二段のインタビュー記事が掲載されています。
こういう類いの記事が掲載されることは、特にめずらしくないのですが、今回ぼくが気になったのは「LPSA所属でも、カラーで特集してくれるんだ」ってことでした。
渡部は将棋連盟所属の女流棋士ではなく、また、デビュー時に当たっては(参加資格について、女流棋界が揉めていた時期であって)かなり気苦労のあっただろうことが想像できます。
記事においては、
精神的につらい時期もありました。だけど、それがあったからいまがあるといえます。こうして公式戦を指せることがとても幸せです
めっちゃんこ、謙虚だわ!
彼女はオブラートに包んだ言いかたで、前向きに捉えていますが、ウィキペディアに出てくる記事だけでも泥臭さが感じられます。また、渡部が所属するLPSA自身がこういう発表を出すようなことさえあったんですよね。連盟も連盟で、こんな対応をしてしまう時期もありました。
渡部本人の資質には関係のない、将棋連盟とLPSAのもめごとで、つらかっただろうってこと。
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でも、将棋連盟の機関誌にこうやって取り上げられることは、将棋連盟とLPSAの歩み寄りがより深まっていることの証左と捉えたく感じた(=感じたい)インタビュー記事でした。
(参考記事)
日本女子プロ将棋協会ホームページ
2月22日の日本将棋連盟会見と声明について弊協会の見解
http://joshi-shogi.com/lpsa/news/kenkai_20130227.html
日本将棋連盟ホームページ
LPSA、渡部愛さんへの対応について
https://www.shogi.or.jp/news/2013/07/post_775.html
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